(1)体軸を中心に両足を左右に開きます。
(2)両足の幅(スタンス幅)は、肩幅よりもやや広くします。
(3)ひざは軽く曲げます。
(4)やや前傾してかかとを浮かし気味にします。
野球の場合
●目線を下げると球動の判断を見誤る可能性が高まるため、ひざの曲げ方をやや弱くしている。
●次の動作として、ステップを踏むことから、素早く飛びつく格闘技系のスポーツほどかかとを浮かせる必要がないこと 構えている時のグリップ
しかし、ひざを軽く曲げることや、体軸を中心に置くことなどの点では基本動的姿勢と同じになります。
アドバイス1: 脚線は脚の中央線ですが、ひざを曲げたときこの線がくの字になるほど曲げないように注意しましょう。
アドバイス2: ひざの曲げすぎは、ステップの時に充分地面をけられなくなり回転力がにぶくなります。
スクエアスタンス(写真(1))
●スクエアとは四角を意味しますが、四角にこだわる必要はありません。ひざが割れなければ、動きやすさを優先する方が良いと考えられます。
(1)両足のかかととつま先を線で結ぶと、四角に近いスタンスと言えます。
(2)このスタンスでは、両つま先を結ぶ辺とバッターボックスの辺が平行になります。
(3)各自のステップ幅は違いますので、それを考えて後ろ足の位置を決める必要があります。
(4)各自のミートポイントとステップの幅をしっかりと見極めて、バッターボックスに立ちましょう。
クローズドスタンス ※強打を狙う打者向き
(写真(2))
●クローズスタンスは強打を狙う選手によく見られます。
(1)前足をボックスラインに近づけてグリップをより後方(捕手方向)においているので、バットの加速距離が伸びます。
(2)それによりバットを強く振ることができます。
(3)但し、加速距離が伸びた分、スイング開始からミートまでの時間が余分にかかります。
(4)タイミングが遅れたり、インコースのボールに弱かったりします。
オープンスタンス(写真(3))
●オープンスタンスは、後ろの足をホームベースに近づけて構えます。このようにすると体がややピッチャー方向に正対するため、球道が見やすくなりますが、一方、スイング開始からミートまでの加速距離が短くなって、強く打つことができなくなります。
(1)コンパクトな振りで短打を狙う場合にはタイミングが取りやすいでしょう。
(2)バットスイングがインコースよりになりますので、アウトコースのボールには弱くなります。