私が野球を始めたのは小学校3年生からですが、それ以来中日ドラゴンズ在籍中現役までずっと内野手を続けてきました。少年野球ではともすればバッティングやピッチングに目を向けがちですが、私の場合は打つことよりも走ることよりも、ボールを捕る、守りが一番楽しかったものです。そして守備だけは誰にも負けない自信がありました。
二塁手が近代野球の守りの要(かなめ)といわれるのは、内野ゴロを捕球して投げるだけの守備から、自軍のピッチャーの持ち球→バッターのくせ、技量→打球の方向性を予測、特にセカンドは右バッターの場合、自軍のキャッチャーのサインが見えるから守備位置を自在に変更でき、相手バッターをだますトリッキーな動きもできるからです。自分の予測通りの方向にゴロが飛んできたり、それで計算通りの併殺がとれたりすることで内野守備もおもしろくなります。
ぜひ皆さんも守備の楽しさを身に着けてほしいと願い、本教室を開設致しました。
もちろん内野守備の練習はナインでする守備練習、グランド上だけではありません。基本中の基本、毎日のキャッチボールから意識する練習もあれば一人でできる練習、グランドではなく自宅でもできる練習があります。とにかく、毎日続けて基本を身体にしみこませることが大切です。
WEB野球教室にて多大なるご尽力を賜りました高木守道さんは、2020年1月17日ご逝去されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。