ここまで様々なキックを紹介してまいましたが、この技術はあくまでパスやシュートという目的のための手段であり、実戦で「ここで○○キックでパスするぞ!」とか、「○○キックでボールをまわすぞ!」というように考えてから選択、プレーをするような余裕はありません。
キックもトラップもその時々の状況に応じて左右どちらでも臨機応変に次のプレーに対応するために必要ですが、その目的意識をもってじっくりプレーを試せるのは練習のときしかありません。逆に言えば、練習の際にただ監督、コーチに言われたからと何も考えずにだらだらと繰り返したとしても、いざ実戦のときに役立つことはまずあり得ません。
いつでもどんな状況にでも対応するためには、実戦をイメージした練習で、いざという時に使えるよう自然に身体が反応するまで自分自身の身体にしみこませるしか方法はないでしょう。
これから紹介する練習は、チーム単位というよりは5人一組で簡単にどこでもできるキック・パスの組合せです。特殊な練習ではありませんが、その目的と実戦をイメージして臨めば、単調な動きの中にも毎回工夫とチェックができるはずです。
キック・パスの練習
正確なキックを目指すための練習として、5人でじゅんにまわします。キックしたらすぱやくダッシュしてパスをまわします。パスのリズムを重視して正確にスピーディに繰り返しましょう。
[準備するもの]
目標物のコーン 4つ
10m~20m四方のフィールド

- (1)
- 赤選手が青選手にパス、赤選手はキック直後に青選手に向かって走る。
- (2)
- 青選手は向かってくる赤選手にパスした後、黄選手に向かって走る。
- (3)
- 赤選手は黄選手にパスした後、もともと青選手がいたポジションに入る。
- (4)
- 黄選手は向かってくる青選手にパスした後、緑選手に向かって走る。
- (5)
- 青選手は緑選手にパスした後、もともと黄選手がいたポジションに入る。
- (6)
- 緑選手は向かってくる黄選手にパスした後、後から入った黒選手に向かって走る。
- (7)
- 黄選手は黒選手にパスした後、もともと緑選手がいたポジションに入る。
- (8)
- 黒選手は向かってくる緑選手にパスした後、赤選手に向かって走る。
- (9)
- 緑選手は赤選手にパスした後、もともと黒選手がいたポジションに入る。
- (10)
- これで5人が一巡するが、このローテーションを守ってさらにスピードアップを図る。
なお、20m程度までそれぞれの間隔を拡大して、強めのキックの練習をしても良い。





