トラップの目的は、次のプレーにつなげるために正確にボールコントロールして確実に自分のポジションに落とすことでした。これから紹介するトラップ練習は、すべてトラップ→パス→トラップの繰り返しです。
先回キック編の練習(第1章「キック編」10)でも言ったように、すべての練習は実戦のための練習です。 特にトラップでは実戦でありとあらゆる方向、角度、強弱のパスをワンタッチで自分の都合のいいポジションにボールを落とさなければなりません。一見単調な練習となりがちですが、2人からでもできる練習方法を紹介しますので、間隔を空けたり、浮き球、グラウンダーなどいろいろなケースを想定して実施してみてください。
人数分のコーンを目標物として用意してください。
(4人なら四角形、3人なら三角形)
比較的長い距離を置いて、ロングボールのパスを回します。
ロングボールの勢いあるパスを正確にトラップできるように練習してみましょう。実戦ではサイドチェンジなど、ロングボールをコントロールする場面も多いため、ワンタッチで次のアクションにつながるトラップをめざしましょう
1.と同じく目標物としてコーンが2つあればできます。
トラップしたボールをワンタッチで左右前後の自分の思ったところへコントロールしてみましょう。
トラップ後のパスやドリブルなどを意識して、様々なパターンのトラップを試みてみましょう。また、利き足とは逆のトラップを重点的に練習してみましょう。
実戦においてはトラップ時はもっともボールを奪われやすい場面ですので、この練習を反復することで相手ディフェンダーにチャンスを与えないようにするのです。
1.2.と同じく目標物としてコーンを2つ用意してください。
先ほど同様2人1組ですが、先回よりさらに距離を短くして逆にサイドステップしてトラップしましょう。左右にコーンを設定して、ステップする位置をあらかじめ決めておきます。トラップしたボールはすばやく相手に返し、逆の方向にステップしてトラップします。リズムを大切にして、ボディバランスをくずさないように移動しましょう。