高すぎる位置 「バットのヘッドが遠回りする」
「大上段に振りかぶった構え」と言えば聞こえがいいのですが、写真(2)のようにバットを高くしてよいことはありません。ピッチャーの投げる球はストライクゾーンを通るのですから、そこからバットが遠ざかるほど打ちにくくなるのは当然のことでしょう。
●押してのひじが体側から離れるため、バットのヘッドが体から離れ、遠回りして力強いスイングができません。
●引き手もバットを引く距離が伸びて時間がかかり、タイミングを合わせにくくなります。
低すぎる位置 「バットスピードが上がらない」
写真(3)のようにバットを低くした構えは「狙い澄ました構え」と言うにしてもちょっとお粗末です。バットを下げたおかげで、振り出しで重力を利用できず、バットを加速させる距離が短くなっています。これでは、バットスピードが充分上がらないでしょう。●バットが低いところから出てきますので、高めの球に対してはアッパースイングになってしまいます。
●高めの球に対してアッパースイングを行うと、バットの軌道が球道を横切る形になるのでボールを捕らえられる確率が低くなります